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(File photo)

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情報通信会社の「ソフツー」(東京都中央区)が発表した「電話業務に関する実態調査」で、調査に回答した20代の7割以上が電話対応に苦手意識を感じていることが分かった。同社は「SNSのチャットやメッセージ機能が普及したことに伴い、電話で話す機会が以前より減少したことで、電話に対する苦手意識を感じる『電話恐怖症』に陥っている若者が増加していると考えられる」と分析している。

 

調査は今年8月、会社員や公務員、医療関係者、パートなどの職業に就いている全国の20歳以上の男女562人を対象にオンラインで実施した。

 

「電話に対して苦手意識を感じていますか」という質問に対し、「とても感じる」「やや感じる」と回答した割合は計57・8%に達し、全体の約6割が電話対応への苦手意識を感じていると回答。特に20代は計74・8%と、7割以上が電話に対して苦手意識を抱えていることが明らかになった。

 

また、20代では「自分の知識で正しく回答できるか不安」(41・4%)、「上司にうまく取り次ぎできるか不安」(27・3%)と回答した割合が、全体に比べてやや高い傾向となった。

 

民間会社の調査で、電話での対応に苦手意識を感じる20代が増えていることが浮き彫りになった(写真はイメージ)

 

「あなたが所属する部署で1日に1人あたりが取る電話の回数はどれくらいですか」との質問では、20代が5・8回だったのに対し、50代が12・7回と最も多かった。

 

一方、固定電話を不快に感じる人は、全体で44・8%と半数近くを占めた。不快に感じる理由としては「手を止めて対応する必要があり、集中力が途切れ業務効率が悪い」と回答した割合が50・8%と最多だった。

 

同社は「全世代に共通して電話への苦手意識や不快感を抱く割合は高く、職場環境の改善には電話業務の効率化が急務であると考えられる」としている。

 

筆者:浅野英介(産経新聞)

 

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